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「お父さんを追い出すことは可能なんですか？」
「わからないが、今止めないと大変だ」
悠真は誠に言った
「姉ちゃんからの伝言です。前山を捨てる覚悟はあるのかと」
離婚するときは出来なかった前山を捨てることを今はできるのかと千晶は言いたいのだろう
「もちろんだ。俺はもう我慢の限界だ」
そしてUSBを悠真に渡す
「これは？」
「前山の機密データだ。これを風馬さんに」
「わかりました」
「おそらく君が1番狙われているだろうから、堂上家を通して渡すのが1番だろう。あの親父はそこまで頭は回らないからな」
「前山さん。美紀さんとちゃんと話し合ってください。あなたを傷つけないために離婚したのは確かですから」
誠は千晶の弟である悠真に尋ねた
「有紗ちゃんは嘘をついたが、あの子は俺の子か？」
「それを何故尋ねるんですか？」
「君は知ってるから」
悠真は事を大きくしない誠の性格を知って話した
「姉貴が言うには、あなたの子です。妊娠時期もあなたと離婚する前ですから」
つまりあの子を守るために美紀は別れたのか？
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