茉音の父親

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有紗はクスクスと笑った 「何だよ」 俺は髪を掻く 「そんなので部長さんいいのかなーって思って」 「黙れ」 「黙らないよ」 有紗はまたクスクス笑う 「あのな…」 「悠真があたしを呼んだ理由はあの女に腹が立ったからなんでしょ?もう子供なんだから」 クスクスと笑う彼女を見て恥ずかしくなった 「でも、悠真が何でも包容力ある人じゃなくてよかった」 「何だよそれ」 「悠真って意外と子供だなーとか思うし、男同士で飲みに行く時は下世話な話とかするだろうなーとか、オンとオフ切り替えてるところ素敵だなって思うよ?」 今、かなり可愛いこと言ってるよな? 「あれ?何言ってるんだろ…」 みるみる顔が赤くなる彼女を見て愛おしく思う 「今日も定時上がりだろ。もう持ち場戻れ」 「うん…」 その頃、美紀はホテルにいた 書類を小川総理に渡してあとはフランスに行くだけだと窓の外から景色を見ていた
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