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この部屋はキッチンもある
食材を頼んで料理しようと思っていた
するとチャイムが鳴る
有紗かなと思ってドアを開けると、そこには誠がいた
「入っていいか?」
「仕事は?」
「今日は有給を使ったんだ」
そうなんだ…
「有紗ちゃんと湊くんには許可もらったから」
「どうぞ」
美紀は誠を中に入れた
そしてお湯を沸かしてコーヒー淹れてそれを誠に出す
アンドロワで2人で暮らしていたあの頃を思い出した
「美紀すまなかった」
「何が?それにここに誠がいるってわかったら…」
「親父を終わらせるために小川総理に資料を渡した」
「そんなことしたら誠も非難されるじゃない」
「俺はいいんだ」
そんなのよくない
あたしが何のために離婚したと思ってるのよ
「美紀…」
「誠は警察病院の医者が合ってた。あの頃、私が好きだったのは一生懸命に命と向き合っていたあなただもの。大学時代からあなたは真っ直ぐで好きだった。でもね、あなたはお父さんをどうしたいの?」
もうここに来たからには、家を訴える覚悟ができていることはわかっている
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