736人が本棚に入れています
本棚に追加
「美紀、親父にわからせるんだ。世の中籠の中の鳥じゃないことを」
「それで今の家庭は?」
「あれは政略結婚だ。あの子供も俺の子じゃない。俺の子は、美紀が産んだ子だ」
美紀は誠が真実を知ってしまったことにどうすればよいのかわからなかった
「やり直さないか?」
美紀は辛かった
「次は俺が美紀を守るから。今なら前山を捨てることができる。千晶からも言われそうだし」
「誠…」
そんなこと言っても、時すでに遅いの…
「だからわかってないって言ってるの」
「小川総理に資料は渡ってるから心配するな」
「これよ」
美紀が出したのはカレンの死だった
「カレン…」
「あたしはカレンのところに向かおうと準備していたの。でも旦那のダニエルから事故に遭ったと連絡が来たの。これはあなたのお父さんの仕業なの。さっきメールで有紗たちが風馬くんが検察に資料を渡した後、狙われたって」
美紀は泣き始めた
「私たちは別々の道を歩いた方がいいわ。茉音にも会わないで」
最初のコメントを投稿しよう!