茉音と有紗

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「有紗お姉ちゃんって悠真お兄ちゃんのこと大好きでしょ」 「もう、子供は関係ないでしょ」 有紗はそう言って味噌汁を作る 「政略結婚なの?」 あまりにもしつこいので有紗は答える 「政略結婚に見せかけてるだけよ。もともと付き合ってたし」 「じゃあ、ママと悠真お兄ちゃんがずっと前から知り合いだったのもわかる」 茉音はそう言ってテレビを見る 「それを聞いてどうするの。だから言わなかったの」 「だってね、悠真お兄ちゃんも有紗お姉ちゃんのこと大好きだもん。だから、2人は仲がいいんだなって思ったの。それと同じだったの。ママとあのおじさん」 茉音は何か勘付いている 「茉音。何かわかっているの?」 「茉音は生まれなかったらよかった子供なの?」 一通り準備が終わり、有紗は茉音を抱き寄せた 「そんなことないよ。ママは茉音が大好きだから産んだのよ?」 そこに悠真が帰ってきた 「ただいま。有紗ご飯まだ?」 「今用意するね」 有紗はテーブルの上に用意をした 「茉音ちゃん。何を恐れているのか知らないけど、前山の人には会わないようにね」
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