茉音と有紗

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「どうしてここに来ようと思ったの?」 「俺、休日出勤もしていたからデートできなかっただろ?」 俺は有紗にベタ惚れなのだろう 彼女じゃなければ俺は結婚をしたいとは思わなかっただろうし クスクスと彼女は笑っている 「それに夜の水族館もいいだろ?」 「うん」 有紗は魚を見て夜の水族館もいいと言いながら回る 俺は有紗の表情を見るだけで幸せだ 「茉音は今頃どうしているかな…」 ふとクマノミを見ながら言った有紗に俺はドキッとした 「前山さんと話しているんじゃないか?」 「事件がここ数週間で解決したことにあたしは疑問を持っているんだけど」 「偶然だろう」 有紗はジロリと見る 「どうした?」 「悠真の休日出勤の理由ね…」 有紗はなるほどと頷く バレてる… 「まぁ、女じゃないだけ許そうかしら」 俺、元々から有紗しか興味ねぇし だからかもしれない 「なぁ、有紗」 水槽ばかり見ている有紗を呼んだ 「ん?」 振り向いた瞬間、俺は軽くキスをした
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