茉音と有紗

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甘いキス 有紗が微笑んで腕に腕を絡ませる 「帰ろう」 「あぁ」 俺たちはそう言って家に帰る 明日は会社も休みだし、きっと病院に行って赤ちゃんを見るのだろう そう思っていた しかし彼女は違った 「茉音たちのこと気になるけど、やっぱり自分のことしなきゃ」 俺はソファーに座って、お酒を飲む 「自分のこと?」 「うん。自分のこと」 「例えば?」 「カフェに行ってパンケーキ食べるとか?」 早速カフェ特集の雑誌を読む その姿が可愛いのだが、俺は有紗にかまってほしい 「なぁ、有紗」 そう言って指で頬を触る 「何?」 「愛してるよ」 不意に言うと紅くなる彼女に俺は快感を覚えているのだ 「急に言わないで」 そう言われても俺はその表情が好きだからやる 「何で自分のことでパンケーキ食べるのか気になるけど」 すると彼女は笑った
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