茉音と有紗

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「悠真」 「ん?」 「悠真はおせっかいね」 言いたいことはわかる 「アンドロワのこと風馬お兄ちゃんが礼を言ってた」 「そっか」 「でも、ありがとう。美紀ちゃんを助けてくれて」 有紗は俺の頭を撫でる 「有紗」 「ん?」 「充電中」 俺は彼女のぬくもりを感じていた 久しぶりに彼女を抱きしめてそのぬくもりを感じる 「お風呂のスイッチ入れるね」 「あぁ」 彼女は俺の膝から降りてお風呂のスイッチを入れた 俺はテレビをつけた 「ねぇ、悠真?」 「どうした?」 「悠真はどうしてあたしと結婚しようと思ったの?」 どうしてそんなこと聞くのだろうか 「あたしね、悠真と結婚したいって思ったのは、悠真だからだよ」 その言葉に今にも有紗を抱きそうになる欲求を抑える スカートの中に手を入れたい しかし、彼女が許さないかもしれない その葛藤に追われる
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