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すると悠真の携帯が鳴る
「ちっ」
「部長さんに電話らしいよ」
有紗もからかいで笑っている
「久々なのに邪魔される」
ブツブツ言いながら、悠真は電話を取る
「もしもし堂本です」
「悠真、急ぎきてくれ」
その声は海堂総合病院の医師で悠真の先輩の誠からだ
「誠さんどうしたんですか?」
「お前の彼女には知らせないほうがいい。桜子が運ばれた」
その名前を聞いて悠真はゾッとした
「なんで俺?諒太だろ」
悠真は敬語を忘れて誠に伝えた
「諒太にも知らせた。お前も来い」
そして電話を切られた
「どうしたの?」
「誠さんから病院に来いって」
「あたしも行ったほうがいい?」
「有紗は大丈夫。明日、映画行こうな。先に寝ていていいぞ」
悠真はそう言って有紗にキスをして着替えて家から出て行った
有紗はその様子を見て、嫌な予感がした
しかし、有紗はこれ以上詮索はしなかった。悠真を信じているからだ
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