736人が本棚に入れています
本棚に追加
「なるほど」
「へぇー、湊は陽太って名付けたのか」
「そうなの。誠くんも意外でしょ?」
「あいつのことだから漢字一文字にするかと思ってた」
誠さんは陽太の名付けられた親友の子供のところに向かう
「駿お兄ちゃん。あなたとの夢叶えたんです。外交官って夢」
「今、どこに赴任してるの?」
「あなたが赴任してる国です」
「どうやって?」
田中の言いたいことはわかる
「おせっかいな母が、駿お兄ちゃんのところにあなたを異動させてたんですよ。休みもお兄ちゃんとだいたい重なるように許可したんです」
俺は、駿お兄ちゃんと言う人を知らない
俺は湊さんしかお兄さんはいないと思っていた
「堂本くんは駿のこと知らないのね」
田中がそう言うと有紗は笑った
「駿お兄ちゃんはお母さんのお姉さんの子なの。でも、おじさんとおばさんが事故で亡くなったから、お父さんが養子にしたの」
なるほど…
有紗はあまり家族のことを話さないためか、新たな発見がある
最初のコメントを投稿しよう!