有紗と桜子

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「誠さんは駿のこと知っていたんですね」 桜子は笑った 「何年ぶりに会うのか?」 「もう5年は会ってないです。彼は別の人と結婚すると思ってたので」 「プロポーズとは思わなかったのか?」 「思いましたよ。彼なりのプロポーズだと」 「だが、田中は世界を飛び回る」 「彼を忘れるためです。彼はいずれどこかの偉い人になると思っていたので」 「ふーん」 「誠さん。もう安心してください。逃げませんから」 「駿とちゃんと明日話しあえよ」 そう言って誠も病室から出た その頃、有紗と悠真は家についていた 「有紗」 「何?」 「続きしてもいいか?」 「今度ね」 有紗はそう言うと、手を洗い、パジャマに着替えて寝室に入った 「田中のこと知っていたんだな」 「色々あったけどね」 それでいい 悠真は腕枕をする 「ねぇ、悠真」 「ん?」 「ドレス選びを手伝ってくれない?悠真がいないと決まらないもの」 「買わないのか?」 「買わないよ」 ここで有紗はお金を安くしようとしているのが伺えた
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