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「有紗先輩」
「どうしたの?」
「部屋、悠真さんと同じですよ」
「え?」
「悠真さんが湊さんに頼んでますよ。どんだけ有紗先輩のこと束縛してるんですかね」
そう言ってあいつは部屋に向かう
「悠真、その話ほんと?」
俺は有紗の荷物も持つ
「あぁ。別にいつも寝てるからいいだろ」
「…」
有紗はいつものようにエレベーターに乗ると荷物を床に置いた俺の手を握る
「どうした?」
「同じ部屋になったから悠真が他の人に狙われることもないなって思ってホッとしたの。風呂上がりの髪の濡れた悠真はあたししか見ちゃダメなんだから」
クスクスと笑ってエレベーターは泊まる部屋のある階に着いた
なんだろう…
この心地よい関係は
彼女と結婚すると決めてから俺はこの心地よさに不安を感じることがある
鍵を開けて部屋の中に入ると景色が綺麗だった
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