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「藤浪がさっき有紗が食べていないこと教えてくれたんだ。だから頼んでもらった」
「美味しそう」
「有紗、熱が出てるだろ」
「そんなわけないじゃん」
本当は熱が出ているが、そんなことを表には出したくない
「一緒に風呂に入った時も熱くしてないのに辛そうだったし」
悠真は手を有紗の額におく
「微熱だから来ただろ」
「熱なんてないよ」
「嘘つくな。これでも食べて大人しく寝ろ」
久しぶりに悠真があたしに怒った
「寝ればいいんでしょ」
「素直になれよ」
悠真はそう言って有紗に雑炊を持ってくる
「いただきます」
有紗は大人しく食べ始めた
風邪ではなく疲れて熱を出していることを悠真はわかっていた
「お前、仕事しすぎ」
「悠真だって」
「だから?俺は俺のペースで仕事してるからお前より容量いいっつーの」
「むー」
「ふくれっ面するなよ。お前さ、社員旅行きた割には熱出して寝てるパターンなんて辛いだろう。大人しくしろよ」
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