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それからも煙草の臭いと酒の臭いと香水の臭いはきついままだ。
卒業式のときもそうだった
「お前、どこの部署?」
俺は堂本に聞く
「系列。お前は?」
「そうか。俺はホテル事業部」
「お互い頑張ろうな」
「お前も本社に来て一緒に頑張ろうぜ」
「あぁ」
すると堂本は笑った
その日以来、堂本とまともに話していない
「お前らの彼女そろそろ連れ出してくれないか?有紗、体調悪いんだよ」
「なら部屋行きますか?連れ出しますよ」
「恭平が言うならそうするか」
俺たちは堂本の泊まる部屋に向かった
「あの受付3人組が揃えば神だよなー」
「美人だしスタイルいいし」
他部署のやつからもあの3人は人気らしい
「でもなー、小川さんがまさか社長令嬢とは思わなかったよなぁー。堂本さんと結婚するとか映画のように美しすぎて辛い」
「堂本さんなら諦めるよな。冷たいし、怖いし」
「あたし堂本さん狙っていたのに」
色んな声が聞こえる中、堂本は無表情で部屋を開けた
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