大学4年生の悠真

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それからも煙草の臭いと酒の臭いと香水の臭いはきついままだ。 卒業式のときもそうだった 「お前、どこの部署?」 俺は堂本に聞く 「系列。お前は?」 「そうか。俺はホテル事業部」 「お互い頑張ろうな」 「お前も本社に来て一緒に頑張ろうぜ」 「あぁ」 すると堂本は笑った その日以来、堂本とまともに話していない 「お前らの彼女そろそろ連れ出してくれないか?有紗、体調悪いんだよ」 「なら部屋行きますか?連れ出しますよ」 「恭平が言うならそうするか」 俺たちは堂本の泊まる部屋に向かった 「あの受付3人組が揃えば神だよなー」 「美人だしスタイルいいし」 他部署のやつからもあの3人は人気らしい 「でもなー、小川さんがまさか社長令嬢とは思わなかったよなぁー。堂本さんと結婚するとか映画のように美しすぎて辛い」 「堂本さんなら諦めるよな。冷たいし、怖いし」 「あたし堂本さん狙っていたのに」 色んな声が聞こえる中、堂本は無表情で部屋を開けた
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