735人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんでめんどくさいの？」
恭平が有紗に聞いた
「悠真もわかるでしょ？あの感じ」
「あぁ」
「もったいぶらないで言えよ」
堺に言われて俺は渋々説明した
「家政婦みたいな人がたくさんいるんだよ。有紗はそれが息苦しくて嫌なんだよ。ことあるごとに、有紗さまなぜそのような服をとか、今日はどちらに行かれるのですかとかな？」
「悠真と付き合ってた頃なんて、学校の宿題は終わらせたのですか？、悠真さまはいつ来られるのですかとかうるさかったもん」
「なんかドラマの世界だね」
「瑠奈もみなみもあたしのことお嬢様だとか思ってないくせに」
「だって今の有紗じゃ考えられないもの」
「あたし親に言って大学時代から一人暮らししてたけど、最近は親と会うのも同棲しているマンションか別の場所が増えたかな」
「有紗は実家に帰らないの？」
「帰るけど、用が済むとじゃあねって帰ることが多いよ。陽子はあたしが高校生の頃までいたからあたしがあの家の従業員たちのこと苦手なことは知ってる」
最初のコメントを投稿しよう！