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翌日、社員たちがチェックアウトをしてバスに乗り込んだ
「有紗さん。楽しめました?」
「うん。南里ちゃんも?」
「はい」
行きと同じバスの座席だ
「有紗さん。私と部長の席交換してもいいですか?」
「いいよ」
そして悠真がやってきた
「有紗」
「ん?」
「何考えてた?」
「これから、うちの会社で出会って結婚する人たちはどれくらいいるのかなって思ってたの。類は友を呼ぶっていうでしょ?」
俺はバスの座席の後ろの方を見た
昨日の宴会で仲良くなり行きよりも盛り上がっている
「そうだな」
バスは会社へと向かう
最初の休憩所についてみんなが休憩する中、
俺は有紗の寝顔を見た
寝顔を見ながら、これから彼女を守らなければならないと覚悟を決めた
大学4年の俺から考えたら、今の状況は考えられないだろうなと思った
有紗への想いが募る一方、結ばるはずがないとどこかで諦める自分もいたからだ
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