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ある日、俺は有紗のお母さんである亜美さんに会った
「どうしたんですか?おばさん呼び出して」
「もう、悠真くんあたしのことお母さんって言ってよ」
「わかりましたよ」
悠真はコーヒーを飲む
「有紗に黙ってる秘密があるの」
「何ですか?」
「悠真くん。あの子流産したでしょ?」
俺はそこで聞いた
「もう産めないんですか?」
「産めるわ。流産は初期によくあるものだもの。手術したわけじゃないし」
「じゃあ…」
「有紗は私の産んだ子よ。あの子は私たちの子よ。それも心配しないで」
じゃあ一体なんだろう
「これは?」
出されたのは資料である
「あの子、ある時期の記憶がないの」
「記憶喪失ってことですか?」
「あの子の記憶は無理に変えたものだから、もうそろそろあの時の記憶が蘇るの」
「それは…」
「目の前で先代が殺されるのを見たの」
先代が亡くなったのは20年前だ
「蘇るとは?」
「そこまでは聞かないで」
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