彼女の母親から言われた言葉

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「有紗?」 「おばあちゃま」 会長が戻ってきた 俺は隠れて2人の様子を見る 「有紗、今日の宿題は?」 「算数と国語の教科書の音読み」 「終わったの?」 「うん。教科書の音読みはお姉ちゃんに聞いてもらった」 「そう」 「ねぇ、おばあちゃま。私、大きくなったら湊お兄ちゃんを支えるの」 「そう」 「おばあちゃま、私負けないからね」 「有紗は負けないよ」 すると1本の電話が入り百合子は別の場所に出た 「お姉ちゃんいる?」 「おかしいな…」 俺は塗り絵をしていた孫娘にそっと近づいた 「今やってることやめろ」 そう言うと孫娘は驚いてやめた 「おじさんだれ?」 「黙れ」 有紗は出入り口に向かって走り出した 「待て」 俺は孫娘を追いかける 俺は孫娘に刃物を突き刺そうとした時、会長が戻ってきた 「孫を殺すならあたしを殺しなさい」 黙れ、お前に指図されたくない
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