彼女の母親から言われた言葉

10/44
前へ
/580ページ
次へ
「瑠奈の彼氏はどうなの?」 「どうって…」 みなみの口は塞がらない 「恭平のお兄ちゃんなのに恭平と全然似てないじゃない」 「柊は恭平くんと似てなくていいの」 「堺さんと悠真が同じ大学の同期だって聞いたよ」 「うん。杉山さんと堂本さんと同じゼミだって聞いたことあるよ」 「そうなんだ」 この3人の彼氏は元々から知り合いだということに類は友を呼ぶというのはこのことかと思った有紗であった 「あたし、柊と一緒に暮らそうと思っているんだけど、オススメの不動産屋さん知らない?」 瑠奈はそう聞いてきた 「あたしは益山の系列に頼んだけど…」 「有紗は社員マンションにいたよね?」 「今は別のところいるけど、お兄ちゃんたちのいるマンションが空いているか聞いてみたら?」 「それいいじゃん。あたしも恭平とはやくそんな話したいなー。だって今年27だよ?」 「ごめん。あたしまだ26にもなってない」 「有紗は気にしなくていいの。やっぱ女は結婚でしょ」 みなみのしゃべるペースに苦笑いをしながら瑠奈と有紗は話についていく
/580ページ

最初のコメントを投稿しよう!

735人が本棚に入れています
本棚に追加