彼女の母親から言われた言葉

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「先代が教えてくれた。でもその口座に今もお金が流出しているかどうかはわからない。佐原専務の部下はまだたくさん残っているもの。例え経理部長がパパの親友でもね」 とりあえず俺は湊さんに情報を流した 「有紗、頭痛いのは治ったか?」 「とりあえずは落ち着いた」 「佐田部長にも湊さんから伝えてもらうから」 「うん」 「有紗…、仕事したいなら続けていいよ。子供いらないと思うなら、俺はいらない」 「悠真、どうしてそんなこと言うの?」 「お前の苦しんでる顔見たくないから。寝込んでるお前を見ていると切ないから」 「悠真ってほんとうにバカ」 「お前をまだ奥さんにしてないから束縛したいんだ。ごめんなこんな束縛男で」 悠真は有紗の手を握る 「悠真、あたしは嫌だって言ってないよ。椿ちゃんと一緒に考えた結婚式までには退院するから」 「誠さんが今週で退院できるって。ドレスと指輪見にそれまでに仕事片づけとくな」 俺は早く退院の日になるように少しずつ荷物を片付けた
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