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次の日、俺は仕事帰りに、有紗の誕生日プレゼントのためにとあるアクセサリーショップに行った。
有紗は仮退院という処置で出社して仕事して定時で帰って行ったから知らない
「いらっしゃいませ」
「ゆっくり見てもいいですか?」
「はい」
若い店員は俺が見ているものをそっと見て、俺が贈ろうと考えているものを色々紹介してくれた
「婚約指輪じゃないんですね」
俺が見ていたのはピアスだ
「指輪は彼女が好きなものを買おうと思ってるので、勝手には買いません。ピアスとかだと誕生日プレゼントにしやすいので」
「でしたら、このネックレスとピアスのセットはいかがでしょうか?」
しかし、こんな可愛らしいものを有紗は喜ぶだろうか?
するとオーナーがやってきて店員に指示をした
「有紗さまの誕生日プレゼントでございますか?」
「はい。有紗の似合うものが欲しいです」
「でしたら、このネックレスセットはいかがでしょうか?」
出されたものは、有紗にぴったりのシルバーブルーのネックレスとピアスだった
「こちら、似合う人しか身につけることができない色ですが、有紗さまは似合うと思います」
「そうだな…」
「有紗さまにリングは?」
「あいつが欲しいリングを買おうかなと」
「なるほど。だから誕生日プレゼントにピアスなどを探しておられたのですね」
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