番外編 花蓮がお姉ちゃんになるらしい

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「どうしてそう思うの?」 「うーん。なんとなく」 有紗はふふふと笑う 「ママは女の子なんだけどなぁ」 「どうして?」 花蓮は有紗に尋ねる 「ママね。女の子だったら好きな仕事が出来ると思うの。花蓮も益山の子供じゃないから」 湊もそこで頷く 「花蓮も有紗の腹にいる子供も俺の子供じゃなくて悠真の子供だもんな。益山の婿だけど跡継ぎじゃない」 「じゃあ、女の子」 かれんはそう言う 「花蓮はママ思いだね」 「うん」 大きく頷く姪に湊は微笑む 「お兄ちゃんもついに社長なんだね」 「結城社長より遅くに社長になってしまったな」 「これでパパも楽しい老後を送るんだね」 「おじいちゃまはどうなるの?」 花蓮の問いに有紗は答える 「おじいちゃまねー、お家でのんびりおばあちゃまと過ごすのよ」 「うそだ」 花蓮は信じられないらしい
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