735人が本棚に入れています
本棚に追加
花蓮はどうやら有紗のところで話をしているみたいだ
「性別はわかったのか?」
「来月の検診の時にわかるだろうって」
「そうか」
「お兄ちゃん上がってよ」
有紗もソファから起き上がり玄関に来る
「いや。美雪に子供たち任せっぱなしにしているから帰るよ」
「お兄ちゃんありがと」
湊は帰った
「ママー、やっぱりかれんはお姉ちゃんになりたくなーい」
突然言ってきた
「そうかなー?花蓮はお姉ちゃんになれるのに…」
「だって、結菜ちゃんすごくお姉ちゃんだったんだもん。かれんはなれない」
足をバタバタ動かして駄々をこねる花蓮に悠真が言った
「結菜ちゃんと花蓮は、同じ年じゃないだろう?」
花蓮がコクリと頷く
「花蓮は結菜ちゃんみたいにならなくていいんだよ」
すると花蓮が悠真に言う
「でも、これからずっとお姉ちゃんだからって言われるの?」
「パパとママは言わないようにする。もちろん、花蓮が赤ちゃんに対して悪いことをしたら言うけどね」
悠真は優しい
最初のコメントを投稿しよう!