花蓮パパ、会社の本部長になる

3/12
前へ
/580ページ
次へ
「ゆうちゃんとゆうちゃんママが周りにコソコソ私のこと見ながら話していて、不愉快なの!」 だから行きたくない ゆうちゃんというのは、同じクラスになった奥田ゆうなのことで、その母親もなにかとランクで人を決めつけるとかで有名な芸能人の娘らしい 花蓮のそうした理由に有紗はニヤッと笑って幼稚園に電話をした 「お世話になっております。堂本花蓮の母ですが、今日は娘を休ませますのでよろしくお願いします」 先生は何か言ってきたらしく、有紗は少し話していた 「これ以上、娘のケアを幼稚園側が行わないというなら私どもは退園させようと思っております。せっかく桜子ちゃんと仲良く過ごしていますのでそういう事態は避けたいと思いますが…。はい。すみませんが今日はお休みさせます」 電話を切り、花蓮に向かってママの勝ちだと勝ち誇った表情でいる有紗に俺ははにかんでしまった 絵麻はおとなしく寝ている 「俺、そろそろ仕事なんだけど」 そう言って絵麻を有紗に預けて玄関に向かった 「パパ行ってらっしゃい」 花蓮はそう言った 娘に送り出されるの辛いが、嬉しいからそのまま行こうとした 「悠真、今日の会議で面白いものあるから。奥田ゆうなを黙らせるものがね」 ニヤニヤ笑って花蓮とともにリビングに戻って言った
/580ページ

最初のコメントを投稿しよう!

735人が本棚に入れています
本棚に追加