花蓮パパ、会社の本部長になる

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スクールカーストならぬママカーストの中で、有紗は頂点の三角形の中に入っている 有紗は普段、なにも言わないがいうときはその人の人生を変えてしまう権力を持つ 堂本有紗になっても小川一族や益山一族の中で一目置かれている 花蓮の前ではふつうの母親らしいが、どう見てもやっていることは俺をハラハラさせる 「堂本本部長。今回ですが、奥田玲子との契約を切ることで何も起こらなければいいのですが…」 俺の秘書であり同期の堺の奥さんである瑠奈ちゃんがそう言う 「君は旦那から聞いているんだろ?あいつから聞いた話ではたび重なる益山への態度から更新しないと」 「ですが、奥田玲子の孫娘は花蓮ちゃんと同じ幼稚園に通っていると…」 有紗か… あいつが裏で手を回したのか。花蓮への嫌がらせから… 「本部長。先程奥田玲子が来られて、本部長に会いたいと」 次は俺の後輩である恭平が呼ぶ 「今行く。お前の兄貴も呼べ」 そう言って奥田玲子が待っている応接室に入った
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