花蓮パパ、会社の本部長になる

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「お待たせして申し訳ございません。玲子さん」 丁寧に詫びを入れ椅子に座る 「いいのよ。もう私も益山から引退しようと思っていたから」 「そうなんですか?」 「それと、話変えるけどあなたの娘がうちの孫に嫌なことされているんですって?まったく嫁は何してくれてるのかしら」 え?それはどういう… 「小川化粧品のイメージモデルのあなたの娘さんとても可愛らしくて私、気に入っているのよ」 「ありがとうございます」 「昔の有紗ちゃんを思い出すわ。いつも百合子さんの隣にいてくっついて離れない」 「妻の幼少期もご存知だったんですね」 「えぇ。私の契約は百合子さんのときからかれこれ50年近くなるからね。有紗ちゃんが小川化粧品のイメージモデルをしている時、とても可愛らしくて芸能界に行くのだと思っていたもの」 「そうだったのですね…」 「でも、嫁は許せないわ。私の娘同然の有紗ちゃんに色々するなんて」 「有紗はあまり気にしないと思いますが…」 すると次に玲子さんから発せられた言葉で俺は凍てついた
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