花蓮パパ、会社の本部長になる

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花蓮が気持ちよさそうに寝ていた すると有紗が隣で話す 「花蓮はいつかパパみたいな人と結婚するんだって言ってたよ。だから、パパみたいな仕事人間はダメよって言っておいた」 クスッと笑いながら濡れた髪を拭く有紗に俺はあのなーと言った 「花蓮の幼稚園のこと考えたんだけど…」 「そのことは玲子おばさまから案をいただいたから大丈夫よ。今週はお休みさせるけど」 有紗はそう言うと俺の膝の上に乗ってきた 「どんな案なのか?」 「堂本本部長には秘密です」 クスッと笑う有紗に俺は有紗の弱点の脇腹を触る 「ちょっと」 「あのなー。俺そんなに頼りないか?」 「そんなことないよ。悠真が本部長になったばかりで瑠奈から大変なこと教えてもらってるから、出来るだけ仕事に専念してもらおうと…」 昔から俺の立場を考えるからな 「それでも言ってくれよ。2人のパパだし、有紗の夫だし」 「そうだけど…。あんまり家で悩み事を抱えてほしくなくて」
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