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有紗にとって最悪な相手が目の前にいた
「よっ、有紗、もっとおばあちゃんに顔を見せてよ」
「あんたを認めてないわよ。それにパパだって言ってたでしょ」
「そんなこと言わないで。ほら周りが見てるじゃない」
「血も繋がってないのに孫扱いしないで」
有紗はそう言って悠真の手を握る
「あたしがもっといい男紹介するから」
「お祖父ちゃんの愛人の分際でなんなの」
「愛人じゃないわ。妻よ」
「うるさい。あたしはもう彼と結婚するんだから許可ならパパとママにもらったわ。どのみちあたしは益山ではなく小川を継ぐんだから」
小川を継ぐ？
有紗は益山ではなく小川を選ぶのか？
確かに今は有紗のお母さんが社長だが…
「つまりその男を小川の社長にさせるの？それは可哀想に」
「悠真いこ」
有紗は俺の手を引っ張って部屋に戻った
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