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「大丈夫そうか?」
「潰れたらごめんね」
「瀬戸際か…」
コクリと有紗は頷いた
「大丈夫。きっとなんとかなる」
「でも…」
あの会社は小川グループの大切な会社だもんな…
「気にするな。俺があの婆さんに反撃してやるから」
「じゃあ、あたし行くね」
「お前、寝てないだろ。倒れたらどうするんだ」
「大丈夫よ。一睡もしてないわけじゃないから」
有紗はそう言って本社を後にする
「堂本部長に連絡をしてくれ」
秘書に伝える
20分後、悠真は本部長室にやってきた
「有紗は今日も帰らないだろう」
「深刻なんですね」
「プロジェクトが全て白紙になったから損失額は数兆円だろう」
「そんなにですか」
「あぁ。なんとか白紙撤回には動いているがどうなるかはわからない。もしかしたら今回の件で婚約破棄になること考えておけ」
湊はそれでも悠真が有紗を離さないことはわかっている
「悠真。お前は有紗を離さなければいい。婚約破棄なんてお前らにはどうでもいい話だろ」
「悠真さん。そのときは社長に許可なく結婚してもいいんですか?」
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