Act.24 Side Hazuki

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だけどエレベーターのドアが閉まると友哉は私の顔を見つめたまま、ただ穏やかな微笑みを浮かべる。 「……何よ」 ふて腐れながら言うと、友哉はクスリと笑いをこぼした。 「楠田部長に、ちゃんと想いを伝えられた?」 「大きなお世話。黒田君には関係な……」 言いかけた言葉を途中で止めたのは、友哉があまりにも悲しそうな表情へと変わっていたからだ。 ねぇどうして? どうしてそんなに悲しそうな顔をするの? 言葉に出すことは出来ないけれど、瞳でそう問いかけると友哉はポツリと呟いた。
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