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「最後は…篠崎ゆずる、身長140センチ、12月10日生まれ。好物はするめと焼き肉」
「だから何で知ってんだ、すごいとか言う以前に気持ち悪、」
「え、何?実は虫嫌いの凜くん」
「っ……殺す!」
「いいけど、後からどうなっても知らないよ?」
「この腹黒悪魔が…!」
「あはは、ありがとう。…覚えててね?」
「真尋くんに意義あり!」
「え、何?いきなりどうしたの」
「私の身長間違ってるよ!」
「身長の前にお前の好物があり得ねえよ。焼き肉はともかく、するめとか親父か」
「確かに女子高生にしてはおっさんくさいよね。で、実際何センチなの?」
「うっ…それは…」
「言わないなら140センチになっちゃうけど」
「何で!?」
「世界は僕の掌の上で廻ってるから。…なんてね」
「…お前、人間やめてマジで悪魔になれよ」
「そんなこと言っていいの?凜の最大の秘密、ばらしたっていいんだよ?」
「クソ…!」
「はい、じゃあゆずるちゃんどうぞ」
「ひゃ…14……3センチ…」
「もう一回大きな声で」
「143センチだもん!」
「鬼畜はどっちだよ。つかお前、大して変わんねえだろ」
「変わるよ!3センチも違うよ!」
「そうだね、ゆずるちゃんにとっては大事な3センチだよね」
「どっちにしろチビっつー事に変わりはねえだろ」
「あ、凜それ禁句…」
「っ……チビって言われた…」
「は?……ってお前何泣いて、」
「チビって言われた…もう生きていけない…」
「あーあ、凜が泣かした。普段ウザいとか言われて泣かないのにね」
「マジで意味わかんねーよ、泣くな!お前も傍観してねえで手伝いやがれ!」
「僕のせいじゃないからね、自分でなんとかしなよ」
「てめえ何言って…おい逃げてんじゃねえ!」
「頑張ってねー」
「真尋てめえ覚えてやがれクソがぁ!」
「備考、割とガラスのハート…っと。うん、これでよし」
その後、必死にゆずるを宥める凜の備考欄には、女の涙に弱いと書き足されたとか。
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