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また明日
『また明日』
君の吐息と手の熱が
肌を這っては黒く煮詰まる
逃げようとして
見上げた先には光る汗
顎を伝って僕まで濡らす
メトロノームがひとつカチカチと
呼吸する度加速して
頭の周りで回ってる
口を開いて渇くまで
水を浴びて
溶けるまで
張り付いたように消えてくれない君の目は
燃えるように揺らいでて
終わりのサイレンが鳴ったって
僕らにはもう意味が無い
さようなら
さようなら
君だけが言える別れの合図
それだけが僕には救い
そんなこと言ったって君は来るって
分かってるけど繰り返すんだ
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