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『起床』
街が目を覚ます頃
射し込む朝日に涙が出て
落ちた滴を追うように下を見た
愛だって情だって
言葉にして吐き出せるほど
単純じゃないけれど
手を繋ぐ
ただそれだけで
満たされることだってあったのに
ああどうしよう
絶望的だ
そんな風に言えたなら
きっと可能性は有ったんだろう
それでも人は忘れてく生き物で
僕は慣れていく生き物で
また明日
そんな約束ばかりして
夜が明けるのをひとり待つんだ
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