火傷
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『火傷』 透過する光 窓ガラス越しに 垣間見えたいつかの面影 壁を建てて 屋根をつけて全方位 囲ったところで距離は同じで 配線だらけの頭の中を 掻き分けて潜るように 深く深く逃避する 焦点はどこだろう 熱くなって 自棄になって 辿り着いた非現実 けれどそれだってどうしようもなく ボタンひとつで壊したくなった 呆気無いな 味気無いな 所詮こんなものなのかって 火傷した指を咬みながら
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