時速0.048㎞

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『時速0.048km』 滲む水彩 憂う朝 欲するモノなど何も無い それじゃダメだと叫ぶ誰かを 罵りながら僕は遊覧 近寄らなければ良いんだよ 触れられなければ痛くない 時速0.048kmの惰性が 皮膚の内側を這っている それでいいよと言っている そんな自分を嘲りながら 二つの窓から世界を覗いて 溶けてしまえとまた願う
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