第4章~私の存在意義~

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あぁ…助かった。 なんて口が避けても言えないけど。 やることもないので、テレビを見て待っていた。 すると『出来ましたよ。』と井野くん。 やっぱり早いのね。 美咲ちゃんはフルーツを切ってくれた。 そしてご飯が出来上がったので3人で食べ始めた。 「うん!美味しい!さすが井野くん。」 『そんな事ないよ。』 「この前のも美味しかったけど、今日のはまた違うね!」 『あれは簡単に作れる奴だから少し手抜きなの。』 なんか楽しい~! 今日美咲ちゃんちに来て良かったかも。 美咲ちゃんちに来て…… そうだ。 私…… 美咲ちゃんちにいるんだった。 恐る恐る美咲ちゃんの方を見ると箸を持ったままこちらを疑いの目で見ていた。 『この前って…何?』 私は口の中にあったものを飲み込もうとしたが、喉がそれを許さなかった。
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