第4章~私の存在意義~

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開いてる窓から美咲ちゃんの声がする…。 『どういうことよ!あの女とどーゆー関係!?』 『………。』 『そんなの信じられるわけないでしょ!』 『……。』 井野くんの声はよく聞こえない。 美咲ちゃんが怒るのは当然だ。 だって彼女は美咲ちゃんだもの。 でもあんなに怒らなくてもいいのに。 ……そういう関係じゃないし。 まぁそんな事彼女は知らないだろうけど。 ………ていうか、私の方が付き合いは長いわよ? でもそんな事言っても何にもならない。 別に浮気とかそういうんじゃないし。 トボトボ歩いているといつの間にか家に着いていた。 「ただいま。」 ソファーにドカッと座る。 あー面倒な事になったな…。 井野くんこれから先、家へ来にくいだろうな。 ま、仕方ないか。 お風呂を貯めてお風呂の準備を始めた。
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