第4章~私の存在意義~

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チャプー… 「はぁ…お腹空いた。結局一口しか食べてないもんな。」 風呂から上がり冷蔵庫を見た。 「見事に何もない…。」 仕方なく駅の側のコンビニまで行くと、そこには井野くんがいた。 嘘…… 「い、井野くん!」 『あ……近藤さん。』 「あの……帰るの?」 『うん。美咲が今日はもう帰ってくれって。』 そうなんだ…。 それなら…! 「あのっ…」 『じゃ俺行くし。また美咲に万が一こんな所見られたらやべーし。じゃ、また会社で。』 「あ…うん。また明日。」 井野くんはコンビニから出て行った。 こんな日は家に泊まってけばいいのに…。 喧嘩した日に一人って寂しくないのかな。 …って原因が私だもんな。 無理に決まってるか。 ションボリしながらコンビニでパンを一つだけ買って家へ戻った。
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