本気?(一)

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「あれ、山ちゃん。 何でここにいるの?」 もちろん蓮君に捕まり、 知り合いと来てたんだってことを説明しているうちに、 トイレから海斗君が戻ってきた。 「あ、海斗。こちら山ちゃん」 蓮君は自分が優位にいるような言い方で、 海斗君にあたしを紹介した。 「知ってる」 「知り合いと来てたんだってさ」 「知ってる」 一瞬だけ、海斗君があたしを見た。 彼氏じゃなくて知り合いってことにしたのかと思われていそうだ。 「で、知り合いが先に帰ったんだってさ」 「だから知ってるっつーの」 「なんで全部知ってんだよおお!」 蓮君は嘘泣きをしながら海斗君に突っかかった。 蓮君のキャラが未だに掴めない。
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