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「あれ、山ちゃん。
何でここにいるの?」
もちろん蓮君に捕まり、
知り合いと来てたんだってことを説明しているうちに、
トイレから海斗君が戻ってきた。
「あ、海斗。こちら山ちゃん」
蓮君は自分が優位にいるような言い方で、
海斗君にあたしを紹介した。
「知ってる」
「知り合いと来てたんだってさ」
「知ってる」
一瞬だけ、海斗君があたしを見た。
彼氏じゃなくて知り合いってことにしたのかと思われていそうだ。
「で、知り合いが先に帰ったんだってさ」
「だから知ってるっつーの」
「なんで全部知ってんだよおお!」
蓮君は嘘泣きをしながら海斗君に突っかかった。
蓮君のキャラが未だに掴めない。
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