不意をつく人

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何がどうなってか。 円香とダンスパーティーを踊ることになって。 また、ここで不意をつかれることになった。 円香からの、昔別れたことに対する謝罪。 そして、円香からの、今でも好きだという2度目の告白。 驚きながらも嬉しかった。 今でも円香が俺に好意をよせていてくれたことが。 再び円香と付き合うことが出来ることが。 中学生の頃よりも、少しだけ大人になった俺は、中学生の頃よりも円香を大切にできたと思う。 順調に進んだ交際。 とても幸せだった。 今度は、あの頃みたいに、すれ違うことのないようになんでも話すようにもした。 同じ過ちを繰り返さないように…。 だけど、大学生になって。 県外の大学に進学した俺と、県内の大学に進学した円香。 高校生の頃とは違う自由を手に入れた大学生活。 でも、若干18歳の俺らには、それが溝となって。 …俺らは再び別れを選ぶこととなった。
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