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「っふぁあああああ…」
ん、もう朝か
えっと、時計はっと…
「…!?」
もう7時30分!?
やばい、学校までは自転車で最低でも50分はかかる…
「しょうがない、電車使うか」
ったく、金は使いたくないってのに…
まぁ、自業自得か。
俺は如月柚葉(きさらぎゆずは)。今日で高校一年。絶賛遅刻しそうである。しかも今日は入学式。遅刻したら本気でまずいのだ。
「さて、それじゃ、行ってきます。」
返事はない。それもそうだ。こんな時間じゃ妹はもう家を出ている。親は共働きで家に基本的にいない。
まぁ、そんなことはこの際どうでもいい。急がないと本気で遅刻する。
駅に向かって走ることにするか。
ーーーーーーーーーー
「っふう」
ギリギリ間に合った。
もう少し遅れてりゃ電車に乗り遅れてた。
「…はぁ、はぁ…」
おーおー、おっさんが女子高生に痴漢ですか。まったく最近のおっさんはさぁ…
さて、どうするか
助ける?
いや、でも助ければ絶対に学校に遅れる。
でも、助けなければ?
学校には間に合うが、俺の良心が俺を許さないだろう
うし、決まったな
「おい、おっさん。白昼堂々痴漢か?」
「なっ!?き、君は失礼なやつだな?!」
「あーいいよ、言い訳は。写真撮ったからもういみないから」
「…くそっ!」
「次の駅で降りなよ?」
はぁ、こりゃ遅刻確定だな。
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