第1章

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さて、とりあえずは教室についた だかしかし、友達作るのって大変だよね 話しかけられないし、話しかけてきてくれないしで 絶賛ぼっち中だ けど、ぼっちも悪いことではないよな こうして一人でいることは思考を巡らせ、自分のことを考え、自己を確立するためにはやっぱり一人で考えてた方がいい 「あ、あの…」 さて、これからはバイトできるわけで やっぱりバイト先探すかな 「あの!」 「おおう!?」 おおう、びっくりしたァ 気づかないうちに隣の子が話しかけてきてたらしい 「ごめん、何回も声かけさせちゃった?」 「い、いえ、そんなことは…」 「あーっと、名前は?」 「鏡山秋(かがみやまあき)です」 「へぇー、鏡山さんねぇ…」 鏡山… どっかで聞いたことある名前だな… 「あの、あなたの名前はなんですか?」 「あぁ、ごめんごめん。俺は如月柚葉だよ。よろしく」 と言って右手を差し出して握手を求めようと思った、がやめた 中学校の二の舞になるのは嫌だ 「鏡山さんの席はどこ?」 「如月さんのまえです」 「へぇ、じゃあ、これからもよろしくだね」 「はい!」 うん、いい子だ 昔の俺なら惚れてたな 「はーい、それじゃあ、入学してから初のホームルームはじめるから席ついてー」 前の扉を音を立てながら入ってきたのは担任だった うるせぇからもうちょっと静かに入ろうぜ あとでろうでも塗っておこうか… 「さて、今日はこれから席替えをしようと思う。名前順なんかじゃつまらないからな」 おうふ… せっかく友達できたのに…
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