第1章

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諸悪の根源 アメリカ(イスラム国の歴史的背景)  現在、世界的な問題となっているのは、イスラム国によるテロである。  この問題を歴史的観点から検討してみよう。  まず、朝鮮戦争である。この戦争の結果、朝鮮半島は南北に分断され、北朝鮮という狂気の国家が出来あがり、北朝鮮は現在も存続し、その脅威が続いている。  次に、ベトナム戦争である。ベトナム戦争の結果として、狂気の国家、ポルポトのカンボジアができた。幸いにもポルポト政権は消滅したが、何百万人という犠牲者を生んだ。  そして、湾岸戦争、イラク戦争、アフガン戦争である。これらの戦争の後に誕生したのがテロ集団、イスラム国である。  上に挙げた戦争と狂気の国家、集団の誕生との対応は単なる偶然と見る人もいるだろうが、そうではなく、上に挙げた対応には必然的な相関関係がると考えられる。  戦争は人間を殺し、傷つけるものであり、戦争により人間が受けるダメージは肉体的なものとともに、精神的なものがあることは周知である。精神的なダメージは、今まで個人的なレベルで観察され、その対策も個人ベースで研究され、実行されてきた。  しかしながら、戦争によって受ける精神的なダメージは国家的な広さ、規模で受けるのではないか。  即ち、戦争によって、植えつけられた恐怖、復讐心、残忍性、凶暴さなどが、国家的な規模で発生したときに、北朝鮮、ポルポト、イスラム国のようなものが誕生するのではないか。  結局、上に挙げた狂気の国家、集団の背景には、戦争、しかも、最新兵器による大量殺りくを伴う戦争、言い換えると、アメリカが仕掛けた戦争がある。  結論的には、諸悪の根源はアメリカであるということになる。  戦争と狂気の国家との相関関係に関しては、これが今後、慎重、かつ、精密に研究すべき最重要課題であることは、間違いない。
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