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「っもう駄目だ! 我慢できない!」
僕はキミの冷たい視線を感じながら、彼女に口づける。
彼女は見られていることなんか気にも留めずに悦んで舌を出した。
「ああ! なんて可愛いんだ!!」
全力で愛犬・あられをわしゃわしゃと愛撫し始めた僕を、キミは呆れ果てたような冷めた目で睨みつけながらボソッと呟いた。
「私の方が可愛いモン」
――ああ、クソ。
ヤキモチを妬いて拗ねたキミは、なんて可愛いんだ!!
やっぱりキミが世界一!
キミは気づいてないんだろう。
本当はその顔が見たくて、キミにヤキモチ妬かせたくてわざと見せつけている僕の本心に。
「安心して。夜はキミを可愛がってあげるから」
慌てて目を逸らしたキミの、耳たぶが赤い。
舐めるのはあられの得意技だけど、今夜は僕が。
「ふふ」
押し殺しきれなかった笑いが漏れると、キミは耳を塞いでキッチンの方へ逃げて行った。
恥ずかしがりで甘え下手なキミが好きだよ、世界で一番。
今夜は長ーい夜になるから、今のうちに覚悟しててね。
ふふ。
ふふふふふふふふふふふふ( ̄▽ ̄)←
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