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祖母は優しくて穏やかで、でも中身は少女みたいな人だった。
花とか色とりどりのお菓子とか、そういう可愛い物が好きで、
イギリス人らしいセンスの良いものに取り囲まれていた。
小さな頃は結構おばあちゃん子だったけど、
大人になるにつれてだんだんと疎遠になっていった。
だから亡くなったと聞いたときには、もちろん悲しいという気持ちはあったけれど、急すぎて実感が湧かなかった。
母から手紙を渡されたのは、葬儀が終わってしばらくしてからだった。
「これ、おばあちゃんからあなた宛の手紙」
「え? おばあちゃんからわたし宛?」
「そう、遺品整理をしていたら出てきたの」
なんだろうと思いつつ封を開けると、中から出てきたのは一枚の写真だった。
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