孤軍奮闘編_玖

10/11
前へ
/40ページ
次へ
  「ねえっ!!聞いてるの?!!」 泉に怒鳴られ、私はようやく我に返った。 「今度の集まり、必ず顔を出しなさい! 私が博、呼び出しとくから・・・ 謝って、さっさとヨリを戻しなさいっ!」 泉の厳命にも、私の心は一ミリも動かない。 「・・・、必要ない。」 「あんたねぇ!!!!」 「いずみっ!!!!!」 珍しく声を荒げた私に、泉は驚いて、ようやく黙った。 私は動悸がするのを必死に片手で抑えて、声を絞り出す。 「・・・。 博とは、終わったの。もう、終わった。」 泉はそれ以上何も言わずに電話を切った。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加