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これは本当だった。
そして、
これを口実に、実際別れる算段を立てていた。
博は自分の誕生日はともかく
私の誕生日は必ず一緒に祝ってくれた。
12月24日のクリスマスイブが私の誕生日。
付き合い始めて、十数年。
別れていた年を除けば、毎年必ず博は側に居てくれた。
だから、
今年、24日は水曜日なのだが、それでも
博は必ず有給を取って、会いに来ると分かっていた。
私はその日に美紅に
電話をかけるように告げるつもりだった。
そして、
業と修羅場を作り、終わりにするつもりだった。
結局、
それは計画倒れになったが、結果は同じ事。
姑息な手段だが、
これくらいしないと私たちの悪縁はもう切れない。
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