孤軍奮闘編_玖

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  私は震えだした手先をただ見ていた。 私は、ずっと・・・ いや、初めから何も知らなかった。 愛されている、と思っていた。 初めはモテる博が、なんで私になんて、と思ってた。 男子で始めた賭けの1つだった、と 昔、酔っ払った博が暴露した事があった。 驚愕する私を抱き締め、彼は囁いた。 「それでも、今は誰より愛している・・・」 愚かな事に、私はそれを信じていた。 でも、それは幻想だった。 彼は初めから私を愛してなどなかった。 ・・・騙されていただけだった。 それを、今更、知るなんて・・・
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