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私は震えだした手先をただ見ていた。
私は、ずっと・・・
いや、初めから何も知らなかった。
愛されている、と思っていた。
初めはモテる博が、なんで私になんて、と思ってた。
男子で始めた賭けの1つだった、と
昔、酔っ払った博が暴露した事があった。
驚愕する私を抱き締め、彼は囁いた。
「それでも、今は誰より愛している・・・」
愚かな事に、私はそれを信じていた。
でも、それは幻想だった。
彼は初めから私を愛してなどなかった。
・・・騙されていただけだった。
それを、今更、知るなんて・・・
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