孤軍奮闘編_拾弐

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孤軍奮闘編_拾弐

  それはプロジェクト終了3日前。 私は突然、契約先の上司に呼ばれる。 「柏原さん、 本当に、本当に申し訳ないのだが、来月の仕事はなくなった。」 「えっ?!!」 驚く私に上司は頭を下げる。 「実は補充要因の予算が下りなくて、我々だけしかいけない。 今更、 本当に申し訳ないが、契約は今月末でお願いしたい。」 『今月末って・・・、明々後日でしょ?!!!』 あまりの非道さに声も出ない。 文句を言わない私にそそくさと席を立つ上司。 「じゃあ、そういうことで・・・ 後数日だけど、まあ、頼むよ。」
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